鎮魂曲
作:NO.185 聖 水月さん



「・・・・・・っ!!」

ある日突然胸を襲った痛み
自分の半身を抉られたような
痛み、喪失感、無機質な冷たさ・・・
しかしその直後に訪れた
暖かさ、安心感、足りない何かを埋めたような満足感

コレハイッタイナンダロウ・・・?

「今、倶東国と紅南国が戦争中なんだ
壊可、鎮魂曲を吹いておやり」
「はい・・・」

そうか・・・戦争中だから
名前も顔も知らないけれど
誰かが死んでいるから
何かを誰かを守るために
戦い、傷つき、殺し、殺されてるから・・・
だから苦しいんだ・・・

でも、じゃあこの暖かさはなんだろう・・・?

僕の笛から流れる鎮魂曲よ
争いが行われている
異国の地へ届いておくれ・・・

でも、なぜだか分からないけれど
確かにこう感じる
この鎮魂曲が1番届いているのは
僕の胸の中の誰かになのだと・・・





コメントをいただきましたので一緒に載せますね。

え〜…角宿が死んだ直後の部分です。
本編を勝手に書き換えたみたいな感じですが・・・
亢宿の優しさや戦争の悲惨さなんかを出せたらなぁ…と思って書きました。