無題
作:NO.198 深月さん



『助けてっ!』

そう叫べば

助けてくれるだろう

ここにいる

朱雀七星士は…

でも

助けられるわけには

いかない

僕はもう

過ちを犯してしまったのだから

助かったからといって
この人達は僕を許しはしない

助けられるわけにはいかないんだ

罪を償わなければ

そうだ

僕が死ねばいい

そうあの流れが急な川に

僕が落ちればいいんだ
僕と美朱さんをつなぐこの笛

手放したくはないけれど…

さようなら………

痛いっ…

そうだ僕は川に落ちたんだ

自分から…

これで僕の命は…

最後に角宿

…いや俊角

いつも辛い思いをさせてたな

ごめん

でも

お前はいつも僕の傍にいてくれた

今度は僕が俊角の傍にいる番だ

これからもずっと一緒だよ

ありがとう



さようなら…………